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 ■北山東部コース(ケーブル比叡駅〜二ノ瀬=17.9km)
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 ケーブル比叡駅から大原・戸寺へ(標識1〜23)
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左=横高山方向を望む  右=浄土院へ下る石段
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 「ケーブル比叡」駅からは北山東部コースです。駅前の標識「北山No.1」からしばらくの間は車道を登ります。案内板と標識「No.2」が立つ前方は比叡山人工スキー場跡(蛇ヶ池)。車道を離れ、コースはゲレンデの左端に沿って山道に入ります。標識「No.3」からは、再び広い道となって緩い下りになります。
 しばらく進むと、大原盆地や琵琶湖を望むことができる休憩場所があります(標識「No.4」)。山側に登る道は、約20分で山頂駐車場を経て大比叡(848.1m)に登ることができます。
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左=浄土院  右=玉体杉
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 「鎮護国家」碑(標識「No.5」)を経て、奥比叡ドライブウェイに架かる橋の手前に標識「No.6」があります。そのまま直進すると、延暦寺の根本中堂まで15分ほどの距離です(諸堂巡拝料が必要)。
 コースは左折して橋を渡り広い石段を降ります。伝教大師最澄の御廟がある浄土院で、比叡山では最も清浄な聖域です。
 浄土院前を左に折れ、西塔の釈迦堂に向かいます。堂舎域に入らず、標識「No.8」で石段を右に降ります。杉木立の中のしっとりとした道で、標識「No.9-1」で再び広い参道に合流します。すぐに標識「No.9-2」が立つ釈迦堂(転法輪堂)で、園城寺(三井寺)の金堂を移築した堂々とした建物が目の前にあります。銅板葺きの入母屋造りで、比叡山では最古の建造物です。
 コースは、釈迦堂右の参道を標識「No.9-2」から居士林道場・食堂跡(現在は更地)に登ります。釈迦堂手前のトイレが、戸寺までの区間では最後になりますので記憶しておきましょう。
 まもなく、ドライブウェイの下をトンネルで潜り、標識「No.10-2」から回峰行の道(峰道)に入ります。
 標識「No.11-1」で、黒谷青龍寺に下る林道と交差します。黒谷青龍寺は、法然上人が修行されたところで、付近は比叡山鳥類繁殖地に指定されています。
 尾根筋の峰道は上り下りを繰り返し、視界が開けると「玉体杉」です。展望の良い絶好の休憩場所で、傍の蓮台石に腰をかけ回峯行者はここで御所を拝します。
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左=峰道から京都市街を見下ろす  右=横高山山頂
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 北へ降りた峠が標識「No.12」の立つ「峰辻」(せりあい地蔵)です。右手に分かれる道は、ドライブウェイの下をトンネルで潜り、横川中堂へつづきます。
 尾根の急坂をゆっくり登ると横高山(767m)の山頂です。緩い尾根を鞍部まで下り、再び急坂を登れば水井山(793.9m)に着きます。京都一周トレイルの最高地点です。
 周辺は作業用の林道があちこち敷設されているため、稜線を外さないよう注意しましょう。
 仰木峠までは急坂を交えた下りがつづき、標識「No.17」で横川から来る東海自然歩道と合流します。
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左=歩きやすい仰木峠の道  右=大原(正面は金毘羅山)
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 仰木峠(573m)は、大津市仰木と大原を結ぶ古くからの道で、牛若丸が鞍馬から金売り吉次に伴われて奥州に下ったとの説が伝わっています。
 峠の標識「No.18」から10分ほど下ると、標識「No.19」で峠道との分岐になります。トレイルコースは「ボーイスカウト道」と呼ばれ、植林の中の急坂を下ります。慎重に足を運びましょう。流れを渡った標識「No.21」で林道と出合い、谷筋を下ります。周囲が開けてくると、フェンスがあって戸寺の集落に入ります。通過後はきっちり閉めましょう。戸寺バス停は坂を降りきった左手にあります。


《所要時間》
ケーブル「比叡」駅 北山No.1〈40分← →35分〉ドライブウェイ歩道橋No.6〈25分← →20分〉釈迦堂No.9-2〈40分← →40分〉玉体杉〈10分← →5分〉峰辻標識No.12〈10分← →15分〉横高山No.13 〈25分← →25分〉水井山No.16-1〈60分← →40分〉仰木峠No.18〈20分← →15分〉ボーイスカウト道分岐No.19〈60分← →45分〉「戸寺」バス停

[ケーブル「比叡」駅北山No.1〈4時間50分← →4時間〉「戸寺」バス停]
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→ 東山コース(標識52-2〜74)
→ 北山コース(標識24〜46)
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