■東山コース(伏見稲荷駅〜ケーブル比叡駅=24.6km) |
日向大神宮から銀閣寺道へ(標識32〜52-1) |
左=日向大神宮(外宮) 右=七方向に道が分かれる思案処(思案ヶ辻) |
蹴上の「ねじりマンポ」を通り抜けるとすぐ標識「東山No.31」があり、右手へインクラインに沿った坂道を上がります。発電所の導水管も見えます。琵琶湖疏水の立役者である田辺朔朗博士の銅像を左手に見て、公園から蹴上船溜まりに向かいます。標識「No.32」で左に折れ、橋を渡って日向大神宮の参道を登ります。 青龍山安養寺を左手に見て、急坂が終わると日向大神宮です。「京のお伊勢さん」として知られ、元伊勢とも言います。山水を利用したトイレがありますが、人数が多いと支障をきたします。事前に、南禅寺境内にある数箇所のトイレをご利用ください。 元からのトレイルコースは、神社の前を直進して苔むした石段を南東へ登りましたが、日向大神宮の境内を通るコースが新たに設けられています。内宮本殿の左手から、標識「No.33-2」を折り返すように登って「天の岩戸」に出ます。延長10mほどの岩穴で、通り抜けるか迂回路の山道を登ると三叉路に着きます(標識「No.33-3)。左手に下る道は、南禅寺の鐘楼に出ます。コースは右手に向かい、標識「No.38」「No.39」のある思案処(思案ヶ辻)で従来のコースと合流します。 従来のコースは、谷筋を登りきると標識「No.34」が立つ小さな峠に出ます。そのまま直進する踏跡は、東海道が開かれる前の山科へ抜ける道だったようです。右手に登ると伊勢遥拝所があります。コースは標識「No.34」から左手の急坂を登ります。滑りやすい露岩の道で、とくに下りは注意が必要です。標識「No.35」「No.36」の直進する踏跡は、いずれも山科方面につづいていますが、私有地で通行止になっている箇所もあります。 標識「No.37」から右手に急坂を下ると、思案処(思案ヶ辻)です。見晴らしはないものの、絶好の休憩場所です。 |
左=山科盆地(大文字山への尾根から) 右=楼門ノ滝 |
よく踏まれたコースを、標識「No.39」に向かうと、やがて山科方面の眺望が開けます。遠く、稲荷山も姿を現します。「No.40」を右折し、「No.41」は直進します。右手へ入る道は林道につづき、後山階陵から毘沙門堂門跡を経てJR・地下鉄「山科」駅へ出ることができます。平坦な道に変わり、途中の切り開きからは、平安神宮の鳥居を正面に嵐山方面を望むことができます。 標識「No.42」から左手に下れば、新島襄や徳富蘇峰などが眠る若王子墓地と若王子神社に行くこともできます。 標識「No.43-2」では右手に下り、標識「No.44-2」の分岐では左折します。山科方面に下る谷筋の道は倒木に覆われており、整備されるまで入らないほうが賢明です。 林道と交差するとその先に標識「No.45-1」が立っています。大文字山の「四つ辻」です。直進の急坂を登り西へ向かえば、大文字山(465.3m)の山頂です。南に山科盆地、西には京都盆地が眺められる絶好の展望台です。 コースは、標識「No.45」から西に談合谷を「楼門ノ滝」へ向かいます。 荒れた沢筋を下れば「俊寛僧都忠誠之碑」が立つ標識「No.46」で、その下に滝があります。「如意滝」「那智滝」とも称し、平安時代末期には「如意寺」(三井寺の別院)が付近一帯で隆盛を誇っていました。 碑から苔むした急な石段を下りますが、湿っているときは滑りやすく注意が必要です。迂回路もあります。林道との合流地点に標識「No.47-2」が立っています。 急な舗装道路を下れば霊鑑寺で、角に標識「No.48」があります。門跡尼寺で、後水尾天皇の皇女を開基として創建されました。代々皇女が住職を務め、「谷御所」「鹿ヶ谷比丘尼御所」とも呼ばれています。 コースは北に右折し、鈴虫・松虫の供養塔で知られる安楽寺を過ぎると、法然院が樹間に静寂なたたずまいを見せています。 標識「No.49」で左折し、琵琶湖疏水(支線)を渡って「哲学の道」を北へたどれば、標識「No.51」で銀閣寺門前の道と合流します。疏水に沿った桜並木は、白川通まで観光客が多く行き交う賑やかな道です。 《所要時間》 地下鉄「蹴上」駅〈1分← →1分〉ねじりマンポNo.30-2 〈15分← →20分〉日向大神宮No.33-1〈20分← →20分〉思案処(思案ヶ辻)No.39〈30分← →30分〉若王子墓地分岐No.42〈30分← →35分〉 大文字山分岐(四つ辻)No.45〈60分← →35分〉浪切不動No.47-2〈45分← →25分〉銀閣寺道No.51 [地下鉄「蹴上」駅 〈3時間25分← →2時間50分〉銀閣寺道No.51] |
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