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 ■東山コース 伏見・深草ルート(伏見桃山駅〜伏見稲荷大社・奥社=9.5km)
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 伏見桃山駅から大岩街道へ(標識F1〜F21)
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左=御香宮神社  右=乃木神社境内に建つ中国(東北部)の民家(「漣痕」模様の残る腰石が珍しい)
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 「京都一周トレイル」東山コース伏見・深草ルートの起点は、大手筋の京阪「伏見桃山」駅です。伏見の中心部であり、近鉄「桃山御陵前」駅とJR「桃山」駅も近く交通至便な場所です。駅前に標識「東山No.F1」が設置されていますので、確認してから出発しましょう。
 東の桃山御陵(明治天皇陵)・伏見桃山東陵(明治天皇皇后陵)方面に向かうと、奈良街道(国道24号)との交差点手前(北側)に御香宮神社があります。名水百選に選ばれた「御香水」で知られ、伏見城の大手門を移したとされる表門が堂々とした構えで建っています。
 JR奈良線の踏切を越えて、緑に覆われた桃山御陵の裾を京阪「桃山南口」駅方面に進みます。信号の南側に乃木神社があるので立ち寄ってみましょう。乃木希典陸軍大将ゆかりの境内には、オンドルのある中国東北部の民家が移築されています。
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左=伏見桃山運動公園に建つ伏見城小天守・大天守  右=流れに沿った散策路がある伏見北堀公園
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 信号に戻って北上すると伏見桃山運動公園に入ります。模擬復元された天守が聳え、周囲にはベンチやトイレが整備されています。丘陵の北端に伏見北堀公園があり、体育館が建っています。濠を思わせる水辺を東に向かい、住宅地に上がると大岩山との間にある八科峠です。
 鞍部には峠の標石が立ち、「右 京みち/左 六ぢぞう」と彫られています。今も通行量の多い道ですが、京都と大和を結ぶ要路として発達し、かつては茶屋もあったそうです。名称の「やしな」は豊臣秀吉の武将だった矢島氏の館に由来するとされ、本来は「やじま」だと思われます。
 コースは峠を南東側へ行く左手にとりますが、すぐ先にある仏国寺の角で左折します。造園家で有名な小堀遠州の墓が近くにあります。また、峠道を墨染方面に少し下り、東側に廻り込むと古御香宮があります。伏見城を築城の際、秀吉が御香宮を移したところで、現在は御旅所になっています。東古御香公園の東側から、大岩山の山中に入ります。
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左=八科峠の標石  右=大岩山展望所
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 山頂に近づくと、伏見から京都の南部が見渡せるようになります。展望所では伏見城から男山・天王山が望め、好天の時には大阪の高層ビル群も見ることができます。
 旧ゴルフ場の敷地なので大岩山の頂上には行かず、大岩神社に向かう歩道を下ります。点在する岩を見ながら少し登り返すと本殿と社務所があり、傍らに堂本印象作の鳥居が建っています。心の病にご利益があるとされ、とくに結核平癒を願う人たちでかつては賑わいました。
 参道を折り返しながら西へ下ると、再び寄進された堂本印象の鳥居に出合います。こちらの方が大きく、芸術的な造型が不思議な空気を纏っています。白姫龍神大神が祀られた池から谷沿いの竹林を下ると、参道入口に建つ鳥居を経て大岩街道(伏見〜山科)へ降り立ちます。
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左=大岩神社参道に建つ堂本印象の鳥居  右=深草から望む大岩山
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《所要時間》
京阪「伏見桃山」駅No.F1〈25分← →25分〉乃木神社 〈15分← →20分〉伏見城天守No.F7〈25分← →20分〉八科峠No.F13〈30分← →40分〉大岩山展望所No.F18〈45分← →25分〉大岩街道No.F21

[京阪「伏見桃山」駅No.F1 〈2時間20分← →2時間10分〉大岩街道No.F21]
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→ 東山コース 伏見・深草ルート(標識F21〜35/2-2)
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